前回はMySQLテーブルを新規作成する方法を解説したよ!
もし、MySQLテーブルをまだ作成していないという人は、MySQLテーブルの作成方法を行いましょう。
MySQLテーブルの作成方法については、以下の記事で解説しています。
MySQLでテーブルを作成した後、実際にデータを追加する方法として、INSERT文を使用する方法とCSVファイルをインポートする方法があります。本記事では、これらの方法を初心者向けにわかりやすく解説します。
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目次
INSERT文を使ってテーブルにデータを入れる方法
MySQLのテーブルにデータを入れる方法を2つ紹介します。
今回紹介する方法は以下の2つです。
- INSERT文を使って入れる
- CSVファイルを使ってインポートする
それぞれの方法をまずは抑えておきましょう。
INSERT文のサンプル
INSERT文を使用すると、テーブルに新しいデータを追加できます。基本的な構文は以下の通りです。
INSERT INTO テーブル名
(カラム名1, カラム名2, カラム名3)
VALUES
('値1','値2','値3');
注意ポイントとしては、値を入れるときにシングルクォーテーションで囲むことです。
上記のINSERT文を参考に、実際にデータを入れていきましょう。
フルーツテーブルにデータをINSERTする
フルーツテーブルは現在何もデータが入っていない状態です。
ここにINSERT文でデータを入れていきますが、今回入れるデータにはいくつか条件を付けてみます。
その条件は次の4つ。
- idは10桁で登録
- idや個数、金額などの数字が入る項目はすべて半角数字で入力すること
- フルーツ名や取引先名は、全角で入力すること
- 仕入れ日はYYYY/MM/DDで入力すること
数字などは基本的に半角数字で登録していきます。
INSERT文では、「りんご」「いちご」の2つのデータを入れていきます。
fruit_tradingというテーブルにデータを追加する場合、以下のように記述します。
INSERT INTO fruit_trading
(id, fruit_name, number_of_pieces,amount,client_name,purchase_date)
VALUES
('1000000001','りんご','500','250','ゆる果樹園','2024/05/15');
INSERT INTO fruit_trading
(id, fruit_name, number_of_pieces,amount,client_name,purchase_date)
VALUES
('1000000002','いちご','1200','580','うまいちご栽培所','2024/05/18');
以下のように記述すれば、複数のデータを一度に追加することも可能です。
INSERT INTO fruit_trading (id, fruit_name, number_of_pieces, amount, client_name, purchase_date)
VALUES
('1000000002', 'いちご', '1200', '580', 'うまいちご栽培所', '2024/05/18'),
('1000000003', 'もも', '800', '300', '桃源郷', '2024/05/20');
上記内容をA5M2に記述し、SQLを実行してみます。
流すSQL文を選択し、F5で実行すると4件のSQLを実行しました。とポップアップが表示されるはずです。
登録したフルーツテーブルを更新すると、INSERTしたデータが確認できます。
上記画像のようになっていたら、無事にデータの追加完了です。
CSVファイルを使ってデータインポートする方法
次に、CSVファイルを使ってデータをインポートする方法を紹介していきます。
CSVファイル(Comma Separated Values)とは、「,(カンマ)」で複数のデータを区切ったデータです。
CSVファイルの特徴としては互換性の良さがあり、Excelやメモ帳、サクラエディタ、データベースソフトなど様々な場所で使えるのが特徴といえるでしょう。
CSVファイルの作成方法は簡単で、拡張子を.csvにするだけなのですぐに作成ができます。
CSVファイルでデータを作成する方法
CSVファイルで追加するフルーツは「もも」「キウイ」の2つ。
まずはエクスプローラーを開いて適当なディレクトリ内で右クリックし、テキストファイルを作成します。
作成したテキストファイルの名前は分かりやすく、※1)fruit_tableとしておきます。
※1)fruit_tradingの誤りでした。
※ファイル名は何でもよいですが、中身のデータはfruit_tradingに入れるものなのでテーブル名と一致してあると分かりやすくて良いですよ。
上記のようにテキストファイルができたら、次は拡張子を.txtから.csvに変更します。
拡張子を変更する際、次のような警告ポップアップが表示されますが「はい」の選択で問題ありません。
これでCSVファイルが完成しました。
では、作成したCSVファイルを開いて実際にデータを作っていきます。
データはfruit_tradingにある項目の順番と一致させる必要があるので注意してください。
先ほどINSERT文で作ったテーブルをもう一度確認してみましょう。
左から順番にid,fruit_name…と続いていますね。
テーブルのカラム順に従って、データをカンマ区切りで記述します。
例:
id,fruit_name,number_of_pieces,amount,client_name,purchase_date
1000000004,キウイ,600,200,南国果樹園,2024/05/22
1000000005,バナナ,1000,150,熱帯フルーツ,2024/05/25
上記画像では、1行目に項目名を記述し、2行目と3行目に実際の値を記述しました。
基本的に1行につき1レコードで、改行を挟むと次のデータを入れられるよ
では、作成したCSVファイルをfruit_tradingにインポートしてデータを追加してみましょう。
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CSVファイルをインポートする方法
CSVファイルをインポートする方法はとても簡単。
まずは入れたいテーブル(今回だとfruit_trading)を右クリックし、メニューからテーブルインポートを選択します。
インポートしたいCSVファイルを選択して開くと、次のインポート画面が表示されます。
インポートボタンを押下すると、2件のレコードを読み込みました。とポップアップが表示されてfruit_tradingにデータが投入されます。
これで、りんご・いちご・もも・キウイの4つのデータが追加できましたね。
エラーが発生した場合の対処法
データの追加時にエラーが発生した場合、以下の点を確認してください。
- 構文エラー
SQL文の文法ミスがないか確認します。特に、カンマやシングルクォーテーションの漏れに注意してください。 - データ型の不一致
テーブルのカラムのデータ型と一致しているか確認します。例えば、数値型のカラムに文字列を挿入しようとしていないかなどです。 - NULL制約
NOT NULL制約があるカラムにNULLを挿入しようとしていないか確認します。
もし、次のようなエラー文がポップアップされた場合、脱字や誤字が考えられます。
とくに複数のデータをINSERTする場合にありがちなのは、;(コロン)の付け忘れです。
複数のSQL文を実行する際は、;(コロン)の見落としがないか確認してくださいね。
エラーメッセージをよく読み、該当する箇所を修正して再度実行してください。
データの取得・更新・削除方法
データを追加した後は、データの取得(SELECT文)、更新(UPDATE文)、削除(DELETE文)を行うことができます。そ
れぞれの方法については、以下の記事で詳しく解説しています。
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まとめ
いかがでしたか?
本記事では、INSERT文とCSVファイルの2つのデータの追加方法を紹介しました。
どちらの方法も実際の現場で利用するので、使い方をマスターしておくと便利ですよ!