前回は、Javaの基本データ型と使い方について解説しました。
今回は、Javaの基本データ型を活用した演算子の使い方について触れていきます。
演算子は、変数や値に対して計算や操作を行うための記号やキーワードで、プログラムを書く上で非常に重要です。
しかしながら、説明文が長くなっても初心者にとって余計に混乱を招く恐れがあるので、今回の記事では”簡潔に”演算子について紹介していきます。
それでは、主要な演算子とその使い方を確認していきましょう!
演算子の種類
算術演算子
算術演算子は、数値の計算を行うための基本的な演算子です。
算術演算子は主に6種類があります。
それぞれ例題を用意しているのでご確認ください。
加算
加算は2つの値を足す時に使う演算子で、加算を行うときは「+」という記号を使います。
以下が例題です。
int a = 5;
int b = 3;
int sum = a + b; // sumは8になります
減算
減算は2つの値を引く時に使う演算子で、減算を行うときは「−」という記号を使います。
以下が例題です。
int a = 5;
int b = 3;
int difference = a - b; // differenceは2になります
乗算
乗算は2つの値をかける時に使う演算子で、乗算を行うときは「*」という記号を使います。
以下が例題です。
int a = 5;
int b = 3;
int product = a * b; // productは15になります
除算
除算は2つの値を割る時に使う演算子で、除算を行うときは「/」という記号を使います。
以下が例題です。
int a = 5;
int b = 3;
int quotient = a / b; // quotientは1になります
剰余
剰余は2つの値を割ったときのあまりを出す時に使う演算子で、剰余を行うときは「%」という記号を使います。
以下が例題です。
int a = 5;
int b = 3;
int remainder = a % b; // remainderは2になります
代入演算子
代入演算子は、変数に値を代入するための演算子です。
代入演算子は主に6種類ありますので、それぞれ見ていきましょう。
代入
代入は変数に値を入れる時に使う演算子で、代入を行うときは「=」という記号を使います。
以下が例題です。
int x = 10;
加算代入
加算代入は代入と加算を同時に行う演算子で、加算代入を行うときは「+=」という記号を使います。
以下が例題です。
x += 5; // xは15になります
減算代入
減算代入は代入と減算を同時に行う演算子で、減算代入を行うときは「−=」という記号を使います。
以下が例題です。
x -= 3; // xは12になります
乗算代入
乗算代入は代入と乗算を同時に行う演算子で、乗算代入を行うときは「*=」という記号を使います。
以下が例題です。
x *= 2; // xは24になります
除算代入
除算代入は代入と除算を同時に行う演算子で、除算代入を行うときは「/=」という記号を使います。
以下が例題です。
x /= 4; // xは6になります
剰余代入
剰余代入は代入と剰余を同時に行う演算子で、剰余代入を行うときは「%=」という記号を使います。
以下が例題です。
x %= 5; // xは1になります
比較演算子
比較演算子は二つの値を比較して、その結果を真(true)または偽(false)で返します。
比較演算子にも6種類ありますので、それぞれ確認していきましょう。
等しい
2つの値が等しいかをチェックするときに使うのが「==」という記号です。
以下が例題です。
int a = 5;
int b = 3;
boolean isEqual = (a == b); // falseになります
等しくない
2つの値が等しくないかをチェックするときに使うのが「!=」という記号です。
以下が例題です。
int a = 5;
int b = 3;
boolean isNotEqual = (a != b); // trueになります
大きい
左の値が右の値より大きいかどうかをチェックする時に使うのが「>」という記号です。
以下が例題です。
int a = 5;
int b = 3;
boolean isGreater = (a > b); // trueになります
小さい
左の値が右の値より小さいかどうかをチェックするときに使うのが「<」という記号です。 以下が例題です。
int a = 5;
int b = 3;
boolean isLesser = (a < b); // falseになります
大きいまたは等しい
左の値が右の値より大きいまたは等しいかをチェックするときに使うのが「>=」という記号です。
以下が例題です。
int a = 5;
int b = 3;
boolean isGreaterOrEqual = (a >= b); // trueになります
小さいまたは等しい
左の値が右の値より小さいまたは等しいかをチェックする時に使うのが「<=」という記号です。
以下が例題です。
int a = 5;
int b = 3;
boolean isLesserOrEqual = (a <= b); // falseになります
論理演算子
論理演算子は、ブール値の組み合わせを行います。
ブール値とは、真偽を表す値のことで、「真(true)」または「偽(false)」のいずれかの結果を出します。
プログラミングにおいては、条件判定(if文やwhile文など)で使用されます。
論理演算子は主に3種類があります。
論理積〜かつ〜
論理積は両方の条件が真の場合 true を返す演算子で「&&」という記号を使って条件をチェックします。
以下が例題です。
int a = 5;
int b = 3;
boolean result = (a > 0 && b > 0); // trueになります
論理和〜または〜
論理和はいずれかの条件が真の場合に true を返す演算子で「||」という記号を使って条件をチェックします。
以下が例題です。
int a = 5;
int b = 3;
boolean result = (a > 0 || b < 0); // trueになります
否定〜でない〜
条件を反転させたチェックを行いたい時に使う演算子で「!」を頭につけることで否定系のチェックが行えます。
以下が例題です。
int a = 5;
boolean result = !(a > 0); // falseになります
インクリメント・デクリメント演算子
インクリメントとデクリメント演算子は、値を1増やしたり減らしたりするために使用します。
for文などでも使われていますね。
インクリメント
インクリメントは値に1を足す演算子で「++」という記号で表現します。
以下が例題です。
int y = 5;
y++; // yは6になります
デクリメント
デクリメントは値から1を引く演算子で「−−」という記号で表現します。
以下が例題です。
int y = 5;
y--; // yは5になります
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まとめ
これで、Javaの基本データ型を活用した演算子の使い方については以上になります。
次は、配列の使い方について紹介していきます。
▼前回紹介した記事はこちら