【ConoHa VPS】UFWを設定する方法を画像付きで解説【SSH・HTTPポートも解説】

ConoHa VPSでUFWを設定する方法

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ConoHa VPSを使い始めたけれど、セキュリティ設定が不安…そんな方におすすめなのが「UFW(簡易ファイアウォール)」の導入です。

本記事では、初心者でも迷わずできるUFWの設定手順をわかりやすく解説します。SSH・HTTPなどの必要な通信を許可しつつ、不正アクセスをブロックする方法を丁寧に紹介していますので、参考にしてください。

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UFWとは?

UFW(Uncomplicated Firewall)は、Ubuntuに標準搭載されているファイアウォールツールです。

その名の通り「複雑さのないファイアウォール」という意味で、iptablesよりもシンプルな構文でネットワークのアクセス制御ができます。 ConoHa VPSなどのサーバーをインターネット上に公開する際には、UFWを使って不要なアクセスを遮断することが基本的なセキュリティ対策になります。

ConoHa VPSでのUFWの設定方法

ConoHa VPSを使ったUFWの設定方法は、下記の手順で実施します。

UFWの設定方法
  1. UFWをインストール
  2. SSHポートを許可
  3. Web関連のポートも許可
  4. UFWを有効化
  5. UFWの状態と設定を確認

上から順番に解説していきます。

①UFWをインストール

Ubuntuには最初からUFWが入っていることが多いですが、念のため最新版にアップデート&インストールしておきましょう。

sudo apt update
sudo apt install ufw

出力に「Done」が表示されればインストール完了です。

②SSHポートを許可

UFWを有効化する前に、必ずSSHポートを許可しておく必要があります。これを忘れると次回からサーバーにアクセスできなくなるので注意しましょう。

ポート番号は、「sshd_config」で設定している番号に合わせてください。

sudo ufw allow 10022/tcp

※ 上記はSSHポートを10022に変更している場合の例です。
「Rule added」「Rule added (v6)」
と表示されれば許可が成功しています。

③Web関連のポートも許可(必要に応じて)

WebサーバーとしてHTTP(80番)やHTTPS(443番)通信を許可する必要がある場合は、次のコマンドを追加します。

sudo ufw allow 80/tcp     # HTTP
sudo ufw allow 443/tcp    # HTTPS

※ 「Rule added」「Rule added (v6)」の出力があればOK

これにより、Webブラウザからのアクセスが可能になります。

④UFWを有効化

ルールを設定したら、いよいよUFWを有効化します。この操作で初めてファイアウォールが動作し始めます。

sudo ufw enable

※ 実行時に「続行しますか?」と聞かれるので「y」と入力。

実行後、「Firewall is active and enabled on system startup」とコンソール画面に表示されれば動作完了です。起動時にも自動でUFWが有効になるので、今後は設定を変更する必要はありません。

UFWの状態と設定を確認

UFWが正しく動作しているか、また現在どの通信が許可されているかを確認するには、以下のコマンドを使います。

sudo ufw status verbose

UFWの状態と設定ルール
画像のように「Status: active」と表示されていればUFWは有効化されています。

また、「22/tcp」「80/tcp」「443/tcp」などの行が `ALLOW IN` となっていれば、それぞれの通信が許可されています。

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UFWの設定で接続できなくなったときの対処法

UFWを有効化した直後にSSH接続が切れてしまうことがあります。これは、事前にSSHポートを許可していなかった場合に発生する典型的なトラブルです。

このような状態では、ローカルPCからVPSへ接続できず、操作ができなくなってしまいます。
以下は、ConoHa VPSでUFWが原因で接続不能になった場合の対処方法です。

  • 1. ConoHaの管理画面からVPSに「コンソール接続」
    ConoHa VPSでは、Webブラウザ上から直接サーバーに接続できる「VNCコンソール」が用意されています。
    サーバー一覧 → 該当サーバー → コンソール から接続可能です。
  • 2. SSHポートを許可
    コンソール上で以下のコマンドを実行して、現在使用しているSSHポートを許可します。
    sudo ufw allow 22/tcp(※ポート番号を変更している場合はその番号)
  • 3. UFWの状態を確認
    sudo ufw status verbose を実行し、該当ポートが ALLOW IN になっているか確認します。

SSHが許可されていれば、再度ローカルからの接続が可能になります。

このトラブルを未然に防ぐためにも、UFW有効化前にSSHポートの許可設定は必ず行うようにしましょう。

UFWルールの削除・リセット方法

UFWに登録したルールを見直したいときや設定を一旦リセットしたいときには、削除や初期化のコマンドが便利です。

ConoHa VPSでも簡単に操作できますので、以下を参考にしてください。

個別ルールを削除する方法

まず現在のルールを番号付きで確認します。

sudo ufw status numbered

例として以下のように表示されるとします。

[ 1] 22/tcp                   ALLOW IN    Anywhere
[ 2] 80/tcp                   ALLOW IN    Anywhere

ルールを削除したい場合は、以下のように番号を指定します。

sudo ufw delete 2

これで2番目の「80/tcp」が削除されます。

すべてのルールをリセットする方法

べての設定を初期化したい場合は、次のコマンドを使います。

sudo ufw reset

この操作で、すべてのルールが削除され、UFWは「無効化された状態」に戻ります。

その後、再度ルールを設定しなおして sudo ufw enable を実行することで、正常な状態に再構築できます。

💡 注意ポイント
リセットを実行すると、SSHの許可ルールも消えてしまうため、再接続不能にならないようにリセット後すぐにSSHポートを許可するのを忘れないようにしましょう。

UFWの設定を変更する際の注意点

UFWは強力なファイアウォールですが、設定を間違えると自分の接続すらブロックしてしまう危険性があります。

特に以下の点には注意しましょう。

  • SSHポートを許可せずにUFWを有効化しない
  • ポート番号を変更した場合は、必ずUFWのルールも更新する
  • 設定変更後は sudo ufw status でルールを再確認する

まとめ

ConoHa VPSを安全に運用するには、UFWを使った通信制御が不可欠です。

SSHやWebポートの許可設定を行ったうえでUFWを有効化し、接続が遮断されないよう十分に注意しながら作業を進めましょう。

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投稿者 ゆるねこ先生